リハビリテーション科

リハビリテーション科について
 今でこそ「リハビリ」という言葉が日常的に聞かれるようになって久しいですが、当院でも25年以上になります。昔は整形外科治療の後のマッサージや歩行練習が主で、「後療法」と言われていた時代もありますが、今では様々な治療手段が含まれ、手術前から開始するなど早期から行なうこともあり、チーム医療の一端を担っています。

 当院では、理学療法(略してPT)と作業療法(OT)を行なっています。理学療法は手足の筋力をつけたり、関節がスムーズに動くようにしたり、全身的な運動や歩行練習を行ないます。脳卒中や骨折の後などがそれにあたります。作業療法では手の怪我の後に巧緻性を高めたりしています。また腰痛症の場合などでは暖めたり、電気や牽引療法を行なって痛みを和らげることを行なうこともあります。言語療法(ST)は行なっていません。スタッフは理学療法士4名が担当しており、リハビリを行っている方は幼児から90歳代までとかなり幅があり、それぞれのニーズに合わせて進めております。昨年度は入院・外来合わせて一日平均70人の方が利用されました。

 リハビリは医師が必要と判断した場合に、医師からの指示があり、その指示に基づいて実施しています。当院では整形外科の医師が判断しております。リハビリの希望があるようでしたら整形外科を受診の上で相談をお願いいたします。ただ、厚生労働省の指導によりリハビリの実施期間について規定ができ、必ずしもご希望に添えない場合も出てきております。 また月曜日や金曜日など病院が混雑する際は、リハビリでも待ち時間が長くなってしまう場合があります。ご協力の程よろしくお願いします。
 私達は、腰痛や五十肩などの痛みに対する治療を担ったり、整形外科の治療計画の一部を担当したり、脳卒中の回復や歩行を進めたり、脳性麻痺など成長とともにかかわっていくなどさまざまな側面を持っています。最近では介護保険でもリハビリが開始となり、ますます必要とする人が増えております。また、障害の回復には時間がかかるため、毎日のリハビリの継続が重要となります。リハビリではその後の生活をスムーズに過ごすことができるようになるためのお手伝いができればと考えておりますので、私たち個人も日々の精進を怠らないようにしていきたいです。

 そして、かつて当科を利用された方たちと、後日に元気なお姿をお見かけすることは本当にうれしいもので、それを励みに日々の業務に取り組んでいきたいと考えております。どうぞ、スタッフを見かけましたらお声をかけてください。

訪問リハビリテーションのご案内
 リハビリテーションのための通院が困難な方に、利用者の実際の生活の場にお伺いして、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の国家資格を有したリハビリ専門職種が在宅生活の助けをするサービスです。
 詳しくはこちら